粗にして野だが卑ではない

先日お亡くなりになられた城山三郎氏の著作の中で
私が好きなベスト3のひとつ!
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戦前三井物産の社長を歴任され、78歳で国鉄総裁に
なられた石田禮助氏の生涯を描いた力作です。

後輩にはこの本を手渡して、必ず読むように言っていました(苦笑)

その気骨は有名ですが、それまでの一等車、二等車の代わりに
グリーン車と普通車、また車内改札で乗客に切符を持たせて
改札させていた悪しき風習を改めたりといったことも!

そして、国鉄経営の問題で国会質問に立った時の答弁が
粗にして野だが卑ではない!

人間として、凛とした気骨を持つ重要性を感じます。

石田禮助氏が国鉄総裁に就任したのは、東海道新幹線の
建設費問題で辞職した十河総裁の後、誰も引き受けての
なかった要職を火中の栗を拾う形での対応。

多額の費用がかかっても新幹線の重要性を捨て身の
覚悟で推進させた十河総裁の無念さと意思を継ぐには
石田禮助のような高潔で権力にも臆することのない気骨が必要。

おそらく、晴れの舞台に招待されなかった十河総裁の思い
胸に秘め、東京駅での東海道新幹線開通のテープカットをされたのだと思います。
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我々は新幹線や鉄道の恩恵を受けていますが、先人の無私の精神が
あったからこそ実現したことに感謝しなければなりません!

この本を読んでそんな思いがこみ上げてきました。
by mitsuketai | 2007-04-18 20:48 | おススメ本