マルハナバチ?

マルハナバチってご存知ですか?

マルハナバチはミツバチに近いハチですが、全身に毛がふさふさと
生えているのが特徴です。

このマルハナバチには日本の在来種とヨーロッパから
輸入された西洋種があります。

今、問題になっているのが西洋種であるセイヨウマルハナバチ

このセイヨウマルハナバチ、トマトのハウス栽培で
花粉を花から花へと媒介させ、トマトの着果を安定させるために
輸入され、ミニトマトのハウス栽培では作業軽減の意味から重宝されています。
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このセイヨウマルハナバチはご他聞にもれず繁殖力が強く
在来種が追いやられ、良好な関係を保っていた在来植物までもが
絶滅の危機にさらされています。

このマルハナバチ、ハウス内できちんと管理されていれば問題は
ありませんが、逃げて野性化すると、大変なのはご想像がつくはず!
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それはマルハナバチの体の構造と植物の関係にあります。

マルハナバチはミツバチと違って、舌が長く、花蜜が奥に隠れている
細長い花や複雑な構造の花の蜜を吸うことができるのです。
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その結果、細長い花や複雑な構造の花はマルハナバチが
花から花へと花粉を運ぶことによって、タネができ、子孫を残すことができます。

日本の在来植物には在来のマルハナバチしか受粉できず、
在来種のマルハナバチが絶滅すると、受粉を頼っていた在来植物も
絶滅する連鎖があるのです。
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トマト栽培に便利だからといって、マルハナバチの管理を
怠ると、生態系が破壊されるのです。

日本に古くから棲むマルハナバチは我々が真っ赤に熟した
トマトを食べる度に青ざめているかも…(笑)

身近なところから、目に見えない生態系の破壊が始まっていて
それが食卓とは無関係ではないというお話しでした。
by mitsuketai | 2007-05-21 23:18