2007年 06月 02日
食品の価格が上りますよ!
極端な言い方をすれば、食糧危機の可能性も高い!ということです。
以前のブログでバイオエタノールの話をしました。
ご存知のように、サトウキビの最大生産国であるブラジルでは
サトウキビからバイオエタノールへの精製が急増しています。
そのため、オレンジの果樹が伐採され、儲かるサトウキビ畑に
転換されています。
皆さんが口にされているオレンジジュースは大半がブラジルからの輸入。
こういう連鎖で砂糖やオレンジ果汁の値段が上ってきています。
トウモロコシもバイオエタノールへの需要が高まり、ここから
油やマヨネーズ、そしてトウモロコシ飼料の価格が上る関係で、
牛肉や豚肉等の肉類も価格がアップします。
小麦も同様にバイオエタノールへの需要が高まるので、
小麦を原料とするパンや麺類、ケーキ等の洋菓子の価格が上ります!
これまでは為替が円高であったため、メーカーも泣く泣くコスト上昇分を
吸収していたのですが、このところの円安、ユーロ高で我慢も限界。
何らかの糖分が含まれる農産物は酵母によってエタノールに
精製できるので、このままでいくと、需要と供給のバランスによって
コストが上昇して、販売価格がアップするのは必至です!
家計を預かる奥さん!スーパーの特売は逃さないように(笑)
確かにバイオエタノールは石油や石炭などの化石燃料に比べると
環境には優しいかもしれませんが…
よく考えてみると、値上げだけで簡単に済ますことはできません!
大事な食糧が燃料に持っていかれるのです!
地球上では多くの人々が飢えに苦しんでいます。
飽食の国、日本も輸入がストップすれば大変です!
バイオエタノール云々と言う前に、
本当に大切なことは実は“省エネ”なのです。
“省エネ”は地球を救うし、食卓を豊かにしてくれるのです。
もっとも、食に関する“省エネ”は食べ過ぎない、残飯を残さない!ですが…(苦笑)