リモネンと発泡スチロール

一昨日、みかんの栄養成分を調べていた時に
スゴイことを発見しました。

リモネンが発泡スチロールを溶かす技術!

まずはリモネン、これはみかんなどの柑橘類に含まれる油です。
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これを精製すると天然オレンジオイルができます。
オレンジジュースの製造過程で廃棄されるオレンジの皮から
精製され、アロマテラピーなどに使われます。

実は、このリモネン、発泡スチロールを燃焼させることなく
溶かしてしまい、再処理工場でスチロールとリモネンに
分離すると、循環して再利用できるのです。

利点は燃焼させて溶かす必要がないこと。
燃焼に必要なエネルギー燃料もいらなければ、有害ガスやCO2も発生しない!

そのメカニズムは発泡スチロールとリモネンの分子構造が
似ていることにあります。

分子構造が似ていると、お互いに溶け合おうとするので
水に砂糖が溶けるのと同じ現象なのです。

化学反応で別の物質に変化しないので、熱の発生もありません。

しかも、リモネンはオレンジに含まれる成分で、食品添加物として
食器洗いの洗剤にも使われるくらい安全性が高いものです。
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自然の素晴らしさを感心するとともに、ペットボトルや
プラスチックの分子構造に似た天然由来成分がないかなあと思います。

そういう技術を使えば、有害ガスやCO2を出さず、温暖化防止
ゴミの減量、有効資源のリサイクルへとつながるような気がします。

植物や昆虫などの生体メカニズムや機能成分を研究することが
自然との共生につながるように思います。

つくづく自然ってすごいなあと思うと同時に、実際にリモネンで
発泡スチロールを溶かす実験を理科の授業に取り入れたら面白いかも!

理科離れは興味を持たせることで解消できるかもしれませんね。
by mitsuketai | 2007-07-17 22:00 | サイエンス