水増し入学と景品表示法

今、大阪の私立高校が大学入学者数の水増しで問題に…

1人の優等生が73の学部・学科に合格し、それをのべ人数に換算!

確かに、少子化で入学者数が減少し、進学実績などの目玉がないと
私学の経営も難しいことは確か。

この問題を今、公正取引委員会と大阪府教育委員会が景品表示法の
第4条の優良誤認で告発を考えているとか…
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優良誤認は表示を信じて購入した消費者が不利益を被った場合に
公正取引委員会が調査に入り、指導や排除命令、告発を行います。

この景品表示法は表示や広告、景品の表示で、消費者が実際の
ものより、品質が優良と誤認した場合には大体抵触します。

例えば100gと表示されているお菓子が実際99gであった場合も
これは立派な優良誤認になります。

これが101gの場合は、100gと信じた消費者が結果的には
1g得をしているので、優良誤認にはなりません。

計量表示は経済産業省が管轄する計量法に±の誤差の規定は
ありますが、この規定の範囲内であっても、表示より少ない場合は
景品表示法4条の違反で、公正取引委員会の指導を受けます。

公正取引委員会の指導は厳しいので相当エネルギーを使うと同時に
社会から不適正な企業や組織体というレッテルを貼られることに!
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一度失った信用を取り戻すには、それまでの数倍の努力が必要に…

そうならないためには何が必要か?

利益優先主義ではなく、真面目にビジネスを考えるということ!

そんなきれいごとだけで済まされるか!

そのご意見にも一理はあるかもしれません。
事業が継続できなくなってはおしまいですからね!

それでも、最終的には、お客様をだますことになるのです。!

お客様をだまして利益を拡大すると、ツケが来ます。

まずはお客様の満足を考えた上で利益を考える。

まさしく先義後利の精神ですね!

先義後利の精神を貫くことは、消費者保護のための法令遵守にもつながります!
by mitsuketai | 2007-07-28 11:35