2007年 08月 11日
こころの師!
失礼ながら、師匠の高砂親方では、朝青龍の相談相手は無理だと思います。
このところの状況を見る限り、朝青龍は親方を信頼していないのでは…
北の湖理事長も状況に応じて、親方に任せっきりにせず、
臨機応変に対応しないと、各界そのものに禍根を残すことにならねばいいのですが…
朝青龍のコレまでの言動や態度から考えれば本人の自業自得の
ところもありますが、そうなる前にこころの教育が必要だったと思います。
相撲でいうところの心技体のうち、早くにして技体の部分では頂点に
達したものの、心(こころ)の部分が頂点に達するには時間がかかります。
人間は弱いもので、逆境になればなるほど、悪く考えがちです。
好調な時はいいのですが、周りがチヤホヤして、深刻な逆境を
経験せずに登り詰めると案外もろいのは、今回の朝青龍にも言えるのでは…
こういう時に必要なのが、こころの師、最近で言えばメンターの存在。
いかなる状況にも動じない不動なこころを作るには豊富な経験が必要。
しかしながら、早い時期に登りつめると、その経験ができていない。
それを埋めるのが師匠から弟子へと代々受け継がれてきた教え!
戒めや教えの凝縮されたエッセンスのケーススタディ
ここぞという時に良薬のように施される教えとなる諭し!
そして、いつでも見守っているという安心感!
比叡山の千日回峰のような修行の時には、師となる高僧は
修行者に気付かれないように、いつも傍に付いておられるという
お話しをお伺いしたことがあります。
突き放すように見えても、イザという時には救いの手を差し伸べる!
その有り難さを感じながら、弟子と師匠の関係を続けていく!
これは何も師匠と弟子の関係だけでなく、親子や先輩後輩にもいえること。
口に苦い良薬を持っていなかったのが、朝青龍の不覚なのかもしれません!