食品値上げの背景に迫る!その1

連日、新聞やニュースで食品値上げの報道があります。

今日から何回かにわたって、食品値上げの背景にある問題について
ズバッと(笑)と切り込んで、解説していきたいと思います。

案外、各種試験の時事問題に出るかもしれませんよ…(笑)

第1回目は総論から述べたいと思います。

この値上げの現象、実はダムを例にとってもらえれば分かりやすいと思います。

今まで、持ちこたえてきたダムが、水量の増加で、このままではつぶれる!
もう我慢しきれずに、放水を始めた!そんな表現がピッタリくると思います。

生活者の皆さんに見えない形で、5年ほど前から原材料の上昇が続いていました。

ところが、世の中デフレ状況で、給料のベースアップが抑えられる状況で
物価を上げるとたちまち、小売業の売上がダウンし、影響が大きい!

そんな中で、食品メーカーと大手小売業との間で価格交渉のせめぎあいが続いていました。

食品メーカーも、購買力の大きい大手小売業の売上を無視する訳にはいかず、
原材料の値上げを社内努力でカバーし続けてきたのが正直なところ…

日本の食品の原材料の大半は輸入です。円高のおかげで多少は
原材料のアップ分をカバーしていたのです。

ところが、一気に次のような問題が次から次へと起こってきたのです。

①中国やインドといった新興国の需要増大、②製粉会社が購入する
外国産小麦の政府売り渡し価格の年間固定制から価格変動制への変更、
③バイオエタノールブームによる食糧用穀物の減少、④運送用船舶運賃や
航空燃料の高騰⑤世界的干ばつによる穀物の不作…


これだけの問題がここ1~2年のうちに起こると、メーカーの企業努力では
どうすることもできなくなったのです。

そこで、今回、食用油やパン、ラーメンなどの小麦加工食品の値上げが
メーカー各社から連日、発表されるようになってきました。

ところがいったん値上げするメーカーが出てくると、ダムの堰を切ったように
これからもその他メーカーの商品値上げラッシュが続いてきます。


中国やインドといった新興国の経済成長や異常気象が続く限り、
値上げは必至で、ヘタをすれば、食糧を輸入できなくなる恐れもあります。

食糧自給率や食べ残しのことを考えず、便利という名のもとに
二酸化炭素の排出や水質汚染を放置してきた我々に対する天罰なのです。

食糧自給率がなぜ大事なのか、洞爺湖サミットがなぜ環境サミットなのか、

これからは食糧(水産物資源も含む)や水の争奪戦が激しくなります。

実はこれらの問題を解決できる、農業生産量の拡大や安全な食料提供、
水資源の管理や浄化といった技術大国は日本なのです。

話が長くなりそうなので、今日はこのくらいにして、これから何回かに
分けて、食品値上げの背景にある諸問題を論じていきたいと思います。
by mitsuketai | 2007-10-18 20:58 | 社会問題