食品値上げの背景に迫る!その2

今日もニューヨーク原油市場で一時、1バレル90ドルを突破しました。

トルコのイラクのクルド人武装勢力への攻撃による中東原油の
供給不安、イランの核問題を巡る緊張の高まりが理由とも…

これは表向きで、実際は米国の低所得者向け住宅融資
「サブプライムローン」で損害をこうむった投機筋が挽回のために
必死に価格操作をしていると思います。

普通、価格は需要と供給のバランスで決まる!と習いましたが、
目に見えない、心理的な需給バランスに左右されている面もあります。

ご存知のように、日本は食品加工に使う原材料の大半を輸入に頼っています。

食用油用のとうもろこし、パン、麺類用の小麦、豆腐や醤油用の大豆、
砂糖原料である、精製前の粗糖など…

これらの原材料価格の上昇もさることながら、運搬する海上運賃も
かなり上昇しています。


これらの原材料を日本に運んでいた、バラ積み船が中国やインドといった
新興国の食料や飼料需要の増加と並んで、鉄鉱石や石炭への輸送にも
使用されているため、輸送量の目安となる船腹が不足しています。

では、船を増やして、供給量を高めればいいじゃないか…

ところが、船の建造は時間がかかり、いったん建造すると
20~30年あらたに建造することはなかなかできないのです。

船を建造しすぎて、供給量が減りだすと、あっという間に海上運賃は
下がる可能性があるので、船会社も二の足を踏みます。

そんな状況では、荷主は儲かる商品であればあるほど、少々高い運賃を
支払っても利益を確保できるので、船腹を奪い合うことになります。

奪い合いになると、思惑が思惑を呼んで、海上運賃が実質以上に
跳ね上がっていきます。

あのバブル時の株価と同じで、今買っておかないと…
こんな心境になって、どんどん上がり続けるのです!


しかも、高い運賃を払わないと、アメリカからの船は、日本を通り過ぎて
発展著しく、高くても買ってくれる中国やインドに行ってしまうのです。

その海上運賃の上昇分が食品の価格に跳ね返ってくるのです。

食糧自給率を高めることは、海外に依存する割合を増やすことで
一部投機的な海上運賃の高騰に左右されなくて済みます!

もちろん、食糧の安定確保にもつながります。

地産地消を進めることで、運搬用の燃料消費を抑えることができます。

そうすれば、人の懐具合を見ながら、海上運賃を吊り上げ、
日本から金を巻き上げていく投機筋から自分たちを守ることができるのです。

少々おおげさな話題になりましたが、食糧自給率や地産地消が
なぜ大切なのか?こんな側面からも考えてみるのもいいですね!
by mitsuketai | 2007-10-19 22:57 | 社会問題