林原に学ぶニッポン復活のヒント!

昨日はトレハロースの量産化に成功した株式会社 林原(以下 林原と表記)について
ほんの少し触れましたので、今回はもう少し述べたいと思います。

林原は1883年創業の麦芽水飴の製造から始まった会社です。

その後、日本最大の水飴メーカーから研究開発型企業へと変身。

カロリーがブドウ糖の2倍あるマルトースの量産化によって、
点滴液の開発(点滴時間がブドウ糖の半分で済む)

肝炎の治療や抗がん剤として有名なインターフェロンの量産化

そして、夢の糖質 トレハロースの量産化

これらの量産化と平行して、取得した関連特許の膨大な数

製品の使用されるフィールドが広いため、安定した高収益をあげる優良企業。

ところが、最初からうまくいった訳ではなく、1960年代は苦しい時期も…

そんな窮地を救ったのが、基礎研究を大事にした研究開発型企業への舵取り

基礎研究を大事にするとともに、独創性を持つ…つまり他社がやらないことをやる。

開発テーマ選定の大きな要素が①どこもやっていないことか!②人の役に立つことか!

それと自分の専門以外に最低2つか3つの異分野の知識や経験を持つことだそうです!

独創の秘訣とは、ただ単に、異なる知識と経験をたくさん持つことに尽きる!とか…

林原にはチンパンジーや恐竜の研究者もいれば、刀鍛冶の職人も…
色々な分野に才能を持つ社員が生き生きと…ちなみにホテル並みの社員食堂までも!

それとじっくり基礎研究を踏まえた研究開発には時間と投資がかかります。

そのため、あえて林原は同族経営と非上場を貫いておられます。

これらの要素が世界に例をみない、ユニークな優良企業を
岡山という地方都市で花を咲かせ続けている秘訣だと思います。
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企業トップが雇われの身で短期的に交代したり、減損主義に経営ですぐに答えを
出さないといけない経営環境、株式買収による経営交代…

これらはいずれもアングロサクソン的な考えです。

これではすぐ結果を求められ、長期にわたる独創的な基礎研究はできません!

だからアメリカの製造業には独創性がなく、価値あるモノづくりができないのかも(苦笑) 

グローバル・スタンダードもアメリカいや、そのアメリカを動かしている勢力が
各国に押し付けているだけで、世界共通のスタンダードと言えるものかどうか…

モノづくり大国ニッポンの製品の中には世界で高い評価を受けるものがあります。

国内では目立ちはしませんが、海外から高い評価を受けるモノづくり中小企業も
かなりの数存在します。それはかつて日本にはモノづくりを育てる風土があったから…

だからこそ、ニッポンの復活は独創性のある、世界が真似のできないモノづくりにあります。

そして、その知的財産を国を挙げて大切にし、知的財産で収入を得ることです。

その上で、稼いだ収入を所得の再分配機能である、税の公平的な運用で
弱者を救済し、お互いができることをしっかり行って、支えあう国民的意識を
醸成することが必要だと思うのですが、皆さんはどう思われますか(ペコリ)

参考文献 NHK 知るを楽しむ この人この世界『長寿企業は日本にあり』
by mitsuketai | 2008-02-17 17:15 | ビジネス