2008年 02月 27日
国産農産物!
国内産農産物への急なシフトが起こっています。
おかげで国内産農産物は取り合い、様々な憶測が憶測を呼んで、
めちゃくちゃな状態になっています。
需要と供給のバランスから考えると、農産物の価格が上昇して
農家もありがたいのでは…ところが事実は反対です。
この騒ぎ、のど元を過ぎて、ほとぼりが冷めると、
また中国産の安い原料に傾いて、農家の取り分は下がります。
そんな乱高下では安定しないし、天候に収穫が左右されるので
収穫量が少なければ全体収入は伸びないし、反対に豊作貧乏もありうる。
その不安定な収入体系では若い労働力は農業に見向きもしなくなります。
一番ありがたいのは、一定の量を一定の金額で安定した取引だと思います。
農業に工場生産と同じ競争原理を持ち込むことにも無理があります。
誰も天候をきちんと予測して、収穫を正確に読めないからです。
農業の生産人口のかなりの部分は高齢者です。
きつい農作業を続けることはできません。
生産現場での労働力の頼りは実は研修生に名を借りた
中国からの労働力なのです。
彼らが細かい、きつい作業をこなしてくれるから、何とか作物も収穫できます。
それでもサイズが揃っていたり、安価で加工に向くものは
豊かな労働力を有する中国産にはかないません(安全性は別として)
日本の高級農産物を輸出すれば、日本農業は立ち直るという
考えもあります…全てを否定はしませんが!
それより、産地全体として農家に有用な作物を奨励すると同時に
天候不順等による作柄の変動に関係なく、一定の収入を
確保する必要があると思います。
一定の収入保証をして、労働力を確保しないと、
自分たちの求めている食料は確保できなくなります。
補助金は一概に悪いというのではなく、使い方によると思います。
追伸:自分で書いていても、イマイチしっくりいきません(苦笑)
明日以降、もう少しわかりやすく整理してみたいと思います。
明日は朝が早いので、今日はこの辺で、コメントやメールは
明日の夜にチェックしますので、ご了承下さい(ペコリ)