糖質ゼロ

ビールメーカーがさかんに“糖質ゼロ”の発泡酒を宣伝しています。

ご存知のように、三大栄養素はたんぱく質、脂質、炭水化物
炭水化物=糖質+食物繊維
つまり、炭水化物から食物繊維を差し引いたのが糖質

糖質はすぐにエネルギー源となればいいのですが、
消費されない分は体脂肪として蓄積されます。

4月からメタボリック検診が始まるこの時期に、“糖質ゼロ”を前面に
ビール、発泡酒市場の落ち込みを挽回するメーカーのCM戦略はさすが!

脂っこいラーメンを食べるのに、ビールは糖質ゼロで…
生活者の言い訳心理(笑)を巧みについているのです。

この“糖質セロ”はアサヒビールが最初に製品化されたとか。

スタイルフリーというネーミングも実にイメージしやすいですよね!
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メーカーは醗酵度の高い酵母と最適の条件で原料由来の糖質を
ほとんど消化させることで実現したことを宣伝しています。

確かに原料由来の糖質はほとんど消化しているのも事実です。

醗酵度の高い酵母を採用しているのもうなづけます。

ところが、もうひとつの理由があります。

それはアルコール発酵に必要な糖分をコーンスターチから糖類
(実は皆さんよくご存知の砂糖=ショ糖)に変更
しているのです。

醗酵による分解がかかる多糖類(コーンスターチ等)から分解が容易な
ニ糖類(砂糖=ショ糖)で糖質の分解度を上げたことも事実です。

だから、製糖メーカーは結構利益を上げているようです。

ところで、この糖質ゼロ=糖質含有量0ではないことはご存知ですか?

栄養表示基準に基づき、糖質0.5g(100ml当たり)未満を糖質0(ゼロ)と
表示してもいい規則になっているだけで、決して0ではありません。

こんなことは表示に携わっている専門家以外はなかなか分からないと思います。

その点、アサヒビールはさすがです。

パッケージの正面にその旨をきちんと表示されています。

ホームページや商品説明でなく、生活者が手にとってみる
パッケージの、しかも正面に書かれている点は評価したいと思います。

発泡酒ひとつとっても、製品を開発するためには、実に様々な要素が
絡み合って、関係者は日々、問題点と格闘していると思います。

アサヒビールのスタイルフリーはまさにチーム全体がうまく機能した産物ですね!
by mitsuketai | 2008-03-16 15:37 | 食の安全&表示