2008年 05月 31日
自給率アップとジャガイモ!
本のレビューは岩波書店の解説がかなりくわしいので譲りますが、
栽培面積で言えば、小麦、トウモロコシ、イネについで4番目に
多いのがジャガイモなのです。
小麦、とうもろこしは世界的な干ばつやバイオエタノール問題で
価格が高騰している代表的な穀物!
イネ=米もフィリピンなどのアジアやアフリカ各地で
価格高騰、輸入量減少で暴動が起きているところもあります。
日本は米が不作になっても、政府備蓄米があるので
たちまち飢餓になることはありませんが、油断は禁物!
そんな時に、あらゆる角度で注目されるのが救荒作物としてのジャガイモ。
ちなみに、救荒作物とは、一般の農作物が不作のときでも成育して、
比較的よい収穫をあげられる作物のことを言います。
江戸時代の蘭学者 高野長英は救荒作物として蕎麦とならんで
じゃがいもの有用性を救荒二物考という書物で説いているくらい!
実はヨーロッパ諸国が食糧自給率を高めているのも
ジャガイモの摂取が結構、貢献していることに起因しています。
しかもジャガイモには多くの栄養素も含まれ、特にビタミンCはでんぷんに
覆われているため、加熱調理しても壊れる度合いが少ないのです。
さらにスゴイのは、ジャガイモをメニューとして食卓に取り込むだけでなく、
米とともに麺類などの食品にも応用できるのです。
うどんと言えば、小麦粉が原料なのですが、米とじゃがいもを
原料としてツルツル、シコシコと遜色ないどころか、それより
うまい麺だってできるのです。
今朝配信したメルマガでご紹介したおこめん工房のおこめんがそれ。
米やじゃがいもを原料とすれば、国内で麺類の原料調達が可能となるのです!
もっと工夫すれば、米を使ったパンやケーキも小麦粉を一切使用せずに
じゃがいもやさつまいもといった国内産原料で代替可能になるかもしれません。
今こそ、様々な知恵を駆使して、自給率アップを図る!
案外、お上頼みよりも民間の知恵と市民パワーの方が成果を上げるかもしれません。
その代わり、お上にはがんばった民間に元気が出る支援策をお願いしたいものです(ペコリ)
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