原油価格高騰のウラを読み解く?…その2

毎日、天井知らずの勢いで原油価格が高騰していることに
ついて昨日お話ししました。

戦争等の有事があるのでもなく、産油国の減産が
あるわけでもなく、強いて言えば、良質の原油を産出する
ナイジェリアの政情不安くらい…

もっともイスラエルがイランの各施設爆撃というニュースも
原油価格高騰を演出する手段に過ぎないと思います。

では、なぜ原油価格はかくも高騰するのか?

投機的集団が原油価格を吊り上げているに他ならないと推測します。

潤沢な資金を有する投機的集団がマネーゲームの
ターゲットとして原油価格を選んだ結果が原油価格の
高騰に結びついているのはおそらく事実に近い…

ではその資金はどうやって調達したのか?

その調達の仕組みが昨今話題のサブプライムローンでは…

確かにサブプライムローンで世界各国の金融機関やファンドは
多額の損失を計上しているのは周知の事実です。

しかしながら一部の投機的集団、つまり博打でいうところの胴元は
しっかり資金を吸い上げているはず。

サブプライムローンの仕組みを考えた胴元はうまい儲け話で
世界中の市中から資金を吸い上げることが当初からの目的で
あったのではないかと思うのです。

何のための資金集めか?まずは原油価格高騰を演出するためだと思います。

原油価格高騰を演出すればオイルマネーといわれる資金が流入し、
さらにヒートアップします。なぜならヒートアップすればするほど
産油国は資金が潤沢になるから歓迎するのです。

当然、産油国もあと100年もしないうちに石油資源が
枯渇することを理解しているので、ドバイに代表されるように
今のうちに原油価格騰で資金を集め、その資金を使って
金融において一定の主導権を握りたいと考えているはず!

そうなってくると面白くないのがアメリカのはずなのですが…

ココからがウラ読みの真骨頂なのですが…(笑)

実は、アメリカにとって現時点では思うツボなのです。

アメリカの投機的集団はアラブを中心とした産油国のオイルマネーを
潤わせる流れに乗じて、世界中の資金を集めていると推測します。

この時点ではアメリカの投機的集団とオイルマネーの思惑は
一致しているように見せかけをしています。

中国やインドの急速発展も原油をはじめとする資源高の
要因となっていますが、アメリカ型の消費経済中心主義にうまく
取り込まれています。

ロシアも原油高の恩恵を受けていますが、これもアメリカ型の
消費経済中心主義に取り込まれ、現時点の好景気を
謳歌しているにすぎないと思います。

原油価格高騰、石油資源枯渇で世界全体の不安をあおり
世界中の富を吸い取る企みをアメリカ投機的集団は考えているはずです。

と同時に原油価格高騰、石油資源枯渇からバイオエタノールで
環境に優しく、持続的に供給可能なエネルギーを農産物に求める
一見素晴らしい考えを持ち出してきています。

遺伝子組み換えや種子資源の囲い込みと並んで、ここから
アメリカの真の目的が見え隠れしているように思えてなりません。

次回はいよいよ、アメリカとアメリカの投機的集団が考えているであろう
現代版“兵糧攻め”についてお話ししたいと思います。
by mitsuketai | 2008-06-08 10:37 | ウラを読み解く?