2008年 06月 09日
原油価格高騰のウラを読み解く?その3
今日もこんなニュースが流れていましたね!
原油高に怒りもピーク=米投資家を名指しで非難-経産次官
その昔、オイルショックがありましたが、今回の原油高騰も不安心理や
投資家の“儲けたい心理”をあおって、結局は胴元が利益を得ると思います。
やはり、現代社会において、石油は必需品であり、今や石油なしでは
やっていけないから、品不足感の不安心理をあおって暴騰していると推測しています。
石油の次には、何が来るか?やはり食糧になってきますよね!
カリブ海に浮かぶハイチという国があります。
この国は貿易自由化でアメリカから安い主食のコメが入ってきたため、
国内の稲作農家は壊滅的状態になってしまったのです。
何せ国民所得が低い国ですから、当初は安くて品質のいいアメリカ米は
一見、市民にとっては強い味方だったのです。
ところが昨今、バイオエタノールや干ばつによる世界的な穀物不足が
相場を直撃!たちまち穀物の価格が高騰し、手に入らない価格に
なってしまったのです。
食糧価格の高騰が26億人を直撃!という記事にも記述がありますので
詳しくは↑をクリックしてご覧下さい!
しかも、穀物の輸出国の多くは輸出補助金を出してまでも
世界各国に輸出するのです。
案外、その補助金は今回の原油高騰の資金を使ってくるかもしれません。
はたまた、バイオエタノール促進という形で補助金が出て、
その分、価格の吊り上げと食べる穀物量の不足感を
巧みに演出して、原油同様、穀物相場の暴騰が
次に来ることが予想されます。
その過程で相手国の農業を徹底的に壊滅させ、その後
輸出価格を押し上げていき、抜き差しならない、いや
2階に架けたハシゴを外す行動に出るのです。
フィリピンや東南アジア各国でもコメが足らなくなっています。
これこそが、まさしく21世紀の兵糧攻め!
食糧自給率が高いにも関わらず、平気で残飯を残したり、
高級輸入食材に食指を伸ばす危機意識の無さはやがて
我々国民にとって“しっぺがえし”となってきます。
豊臣秀吉が行った鳥取城の兵糧攻めを考えれば、同じような
兵糧攻めをされたら大変だと分かるはずです。
石油輸出国機構であるOPECを穀物でも創設し、
穀物価格の覇権を握ろうと躍起になっている国もあります。
たぶん原油相場は8月くらいまでは収束し、その後、
穀物相場が異常なことになってきそうな感じがします。
次回も21世紀型兵糧攻めについてお話ししたいと思います(ペコリ)