肥料も地産地消の時代!

昨日NHKのニュースで“おから”を肥料に…という話題が

滋賀県で産業廃棄物で困っていた“おから”を生ゴミ処理機を使い、
65℃くらいの温度で、しかも特殊な酵素を使って肥料に…

しかも、その肥料を使って栽培した米が賞を受賞するといった好循環。

“おから”はすぐ処理しないと腐敗してしまうので、地元での循環サイクルが不可欠。

よくよく考えると、“おから”の原料は大豆、大豆といえばアミノ酸の宝庫!

“おから”に含まれるアミノ酸を稲が吸収し、うまく同化した結果、食味がアップしたのでは…

ところで、今、肥料の価格が高騰しています。

原因としては様々なことがありますが、最大の要因は化学肥料の原料である
リン鉱石の世界最大規模の輸出国である中国が実質的な禁輸措置に踏み切ったこと。


今年4月、中国は化学肥料の輸出関税を100%と大幅に引き上げ、
翌5月にはリン鉱石の関税も100%に引き上げたことなのです。

ご存知のように化学肥料の3大要素といえば、P(リン)、N(窒素)、K(カリウム)
※べジフルマイスターの筆記試験には結構出ますよ(笑)

しかも、日本はリン鉱石の全量を輸入に頼っており、その多くを中国に依存しています。

原油価格が高騰し、小麦などの穀物価格も高騰している中で、
今度は食糧を自給しようと思っても、肥料が高騰して手に入らないのです。

以前から食糧の大半を海外に頼っていて、その間、金さえ払えば食糧は
いくらでも手に入ると考えていて、何も手を打ってこなかったツケが回ってきています。

その反面、残飯や食品加工段階で産業廃棄物が出てきます。

ところがこの活用方法がうまく機能していないのです。

こういう場合は地域と行政が連携して、食品廃棄物を肥料にできる
リサイクルの仕組みを作って、地産地消につなげることが必要になってきます。

食糧だけでなく、食品廃棄物や栽培過程で出る植物廃棄物や家庭の生ゴミから
肥料をつくり、活用できる有機肥料の地産地消システムをそろそろ真剣に
考える時期に来ているのかもしれませんね(ペコリ)
by mitsuketai | 2008-07-04 23:24 | 野菜のソムリエ