ソーライスと宝塚

ソーライスって言葉をご存知ですか?

ソースライスの略称で、ライスにウスターソースをかけて食べるだけのメニュー

昭和恐慌真っ只中の昭和5年頃、大阪梅田の阪急百貨店 大食堂で
当時5銭のライスだけを注文して、卓上に置いてあるウスターソースを
かけて食べるお客が学生を中心に連日押し寄せたことでも有名。
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その際に、阪急グループの創始者 小林一三翁のとった行動とは…

ライスだけのお客様を歓迎します!という貼り紙を出し、さらにライスに
福神漬まで付けるサービスを行ったのです!

街なかにはライスだけの注文お断りの貼り紙が横行する中で…

大半の従業員が反対する中でなぜ?

その理由とは『確かに彼らは今は貧乏だ。しかしやがて結婚して子どもを産む。
そのときここで楽しく食事をしたことを思い出し、家族を連れてまた来てくれるだろう!』

実際、その時ソーライスを食べていた学生の中から多くの財界の重鎮が輩出され、
偉くなってからもあえて、当時のソーライスを注文し、中には御礼の意味もこめて
わざと高い代金をそっと置いていた方もおられたとか(ペコリ)

宝塚歌劇が来年の公演からさらに料金を上げるという!
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知人のうら若き女性が最近、初めて宝塚をご覧になられた。

座席は2階のB席で3,500円だが、十分楽しかったとのこと。
大劇場はいい匂いの空気が流れ、舞台が終わったあと晴れやかな気持ちに…

よかった、よかったと賛辞のあと、3,500円の席でも十分楽しめた、また観にいきたい!

これが、ファン獲得、リピーターとしてのお客様につながると思うんですが…

実は、今の大劇場が出来る前の大劇場の料金はそんなに高くなかったのです。
少なくともSS席なんて高い席はなかったし、A席、B席といった安い席の割合も
多かったと思います。

小林一三翁の演劇観は、演劇が一部の特権階級の娯楽ではなく、
良いものを広く大衆に、安い料金で見せるために宝塚大劇場の
座席数を増やし、大衆に歌劇の楽しみを広めていったはず!

今の高い料金を払って観劇されておられる奥様方も若い頃は
安い料金の座席で何回も楽しんでこられたからこそ、今もファンで
いらっしゃると思うのです。

宅地分譲しかり、百貨店しかり、宝塚しかり、いくら時代の流れとはいえ、
目先のお客様だけでなく、未来のお客様を大事にしないと必ずしっぺ返しが
来るように思います。

最近、仕事の関係でよく花の道にある、小林一三翁の銅像の前を通りますが、
はてさてどのようにお考えだろうか?可能であればお伺いしたいと思っています(ペコリ)
by mitsuketai | 2008-09-24 22:48 | OH!タカラヅカ