食品の適正価格とは…

今朝の朝日新聞 異見新言のコーナーでこの話題が論じられていた。

平均的な2ヘクタール程度の水田で収穫できる米を売っても
手元に残るのは150万円程度


あの魚沼地区だって、米だけでは食べていけないので大半は兼業農家です。

卵10個は昭和30年代からほぼ200円前後で推移してきた。

昭和40年代の初め、おがくずに卵を入れて輸送していた頃から価格は変わっていません。
その間、飼料や輸送コストは上昇し続けています。

豆腐や納豆などの価格も変わっていない。

最近でこそ、原材料価格高騰のあおりで値上げされていますが、
これもメーカーの薄利で何とかしのいでいるのが現状だと思います。

2人以上の世帯の平均エンゲル係数は、ここ15年間25%以下で推移している。

その反面、教養や娯楽に関する支出は上昇の一途をたどっています。

安い食品価格は、中国などからの輸入食材を前提とした「架空の価格」である。

「架空の価格」が消費者の意識にすり込まれ、国内で生産された食材や、
外国産でも「身元」を保証でき、信頼に足る食材を使った「本当の価格」が
不当に高く見えるようになってしまった。


食の安全・安心が叫ばれていますが、農薬の検査やラインの設備拡充、
従業員の教育や原材料調達にはコストがついて回ります。

農薬の検査なんて1品ごとに少なく見積もっても30万円はかかります。

大手飲料メーカーの仕事を受託しているメーカーでは毎年の利益は
設備の拡充で吹っ飛んでしまうそうです。

農家にしても、メーカーにしても薄い利益で対応するのは大変です。

確かに、事故米などの問題や輸入食品の毒物混入は問題ですが、
安い原材料があれば、そこで利益を確保しようという動きが産んだ
社会構造的な問題が根底にはあると思います。

中国産の安い原材料も、いわば安い労働力を犠牲にして
搾取ともいうべき構造で産み出されたものであり、その中国でも
労働者保護の法律ができると、あちこちで“ほころび”が出てきています。

生産効率や流通改革によるコストダウンは大いに歓迎なのですが、
どこかに犠牲を押し付ける“安さ”にはどこかでしっぺ返しを食らいます。

農業では食べていけないので、農業に従事している人口が減少の一途。

今、ここで日本の食を守るためには“食の適正価格とは何か”を
真剣に議論する必要があると思います。

また消費税に関しても、原則非課税にするか、課税するとしたら
実情に応じた農家への直接補償やメーカーの安全に対する費用に
ついて税額免除や補助の設立が必要だと思います。

それともっとも大事なことは、我々生活者が残飯や廃棄やカロリーの過剰摂取を
戒め、消費の総量を減らし、1品ごとに適正価格を支払うことも考えなければ
ならないところにきていると思います。

食べてお尻から排出する二酸化炭素の総量を減らすことにも…(笑)
by mitsuketai | 2008-11-08 18:11 | 食の安全&表示