大衆をあなどるな!

大衆って言葉、“一般大衆”と“大衆心理”とか
一見あまりいいイメージでは使われていないような気がします。

今、景気が落ち込んで消費が冷え込んでいます。

世間では格差とか勝ち組、負け組といった言葉が闊歩(かっぽ)しています。

勝ち組に高級車や高級食材や高級マンションを売るビジネスに
特化し、集中すればいいんだ…

格差を作って、負け組の犠牲の上に勝ち組が君臨すればいい!
生存競争、弱肉強食の厳しい闘いに勝ったものだけが
栄華を満喫すればいい…

大企業も収益のためには、すぐに首を切れる派遣労働者や
海外の安い賃金労働者を使い古すことには大義名分を主張する。


そんな考え方に終始していると、やがて金持ちや大企業の
周りににも寒いすきま風が忍び込んできます。

日本の繁栄の基礎は大衆と呼ばれる幅広い中間層と
呼ばれる市民の安定した労働力と消費があったからに他なりません。

三種の神器といわれた冷蔵庫、洗濯機、テレビも
大衆に浸透できるようになったからこそ、家電業界を育て上げたのです。

100人の金持ちに1,000万円売るのと、100万人の大衆に1,000円売るのと
金額は同じですが、その効果はぜんぜん違うと思います。

年金問題、税負担や社会保険料の負担増、雇用不安等々で今や
大衆はこの1,000円でさえも出費を抑えようとしています。

そうなってくると、経済活動が収縮し、税収が落ち込み、ますます
負のスパイラルとなって、消費は落ち込んでいきます。

実際にモノを作って、売って、売掛金を回収したことのない
政治家やお役人の方々にこのあたりの経済感覚が乏しい(苦笑)

今回の悲惨な厚生労働省 事務次官の殺害事件
犯行は許されるものではありませんが、原因は政治が
だらしないことに起因しているようにも思います。

年金問題等で、社会保険庁や厚生労働省で不正を働いている奸賊(かんぞく)を
草の根を分けてでも探し出し、処分しないことに問題があるのです。

そういう奸賊(かんぞく)がぬくぬくと生き延び、真面目に職務を
執行している有能な者が犠牲になるのはおかしいこと。

麻生総理も自分や自民党がかわいいのか、待ったなしの2次補正も
年明けの通常国会に越年させるとか…

大事なのは、ビジネスの現場では今年の年末乗り切れるのかどうかということ?

国民の苦しみや痛みを分からず、自分の立場やご都合で
考える政治家が増えている。

途中で放り投げた安倍さんや福田さんも問題。

その間の政治空白や無駄な経費の出費に対して責任感のかけらもなく、
責任の転嫁のキャッチボ-ルに終始しっぱなし

相変わらず裏金問題も出るものの、いつの間にかウヤムヤ…(困)

市民感覚からズレている、自分たちの保身や逃げを図る法の勝手解釈!

そりゃ、自分達に都合のいい法律や条令を作って、大衆にもっともらしく思わせている(苦笑)

大衆をあなどると、自分達の存立基盤もなくなる!

大衆が将来に希望を感じられるような対策には負担も理解を得られるはず。

大衆を元気にさせないと、日本の将来はますます暗くなる!
反対に大衆を活気づけると、景気はV字回復するのでは…(ペコリ)
by mitsuketai | 2008-11-23 13:54 | 社会問題