海の武士道!

海の武士道!
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この本は第二次世界大戦中、インドネシア沖海戦で艦隊が撃沈されて、
漂流していた英兵422人を救助した旧日本軍の駆逐艦「雷(いかずち)」の
工藤俊作艦長を主人公とした話である。


軍隊や軍人、戦争を美化するものではなく、この本を読んで。
ひとりの人間としての工藤俊作艦長の生き様に深く感動したのである。

敵潜水艦からの攻撃の危険性もありながら、撃沈された敵艦の将兵を
救助し、その上手当てや食糧、水まで与えた行動に感動したのである。

その時に救助された英海軍士官で元外交官のサミュエル・フォール氏が
工藤艦長の行動に賛辞を送っておられるくらい!


もしご興味があれば、ぜひ一度お読みいただきたいくらい!

日本海軍の中には同様に敵が救助作業中は攻撃を中止したりと
武士の精神を生かしている一方で、アメリカ軍の中には赤十字の
病院船を容赦なく攻撃したりする非道もあったと聞いたこともある。

勝者が美化され、敗者である日本の非道ばかりをクローズアップされがちであるが、
こと戦争に至っては双方に開戦に及んだ責任があり、勝者の行為の中にも
非難されるべき行為は多々あるはず!

広島や長崎の原爆も戦争終結という連合国側の美化された考えがあるが、
あれはどちらかといえば、ウラン型とプルトニウム型の原子爆弾の実験であり、
殺戮行為である。

少し脱線してしまったが、今回言いたいことは工藤艦長が受けた教育である。

上杉鷹山の設立した藩校を祖とする米沢の興譲館中学や海軍兵学校での
歴史や徳育に対する教育が、あのような決断を実行させ、おまけに
海軍で教育を受けた英語で救助した将兵に元気を与えるスピーチも
やってのけたことはスゴイのひと言。

今の日本人に欠けている教育の一端を垣間見たような気もする。

その海軍教育の基礎を作ったのが鈴木貫太郎海軍大将!

鈴木貫太郎といえば、日本史で習うところの、終戦の時の内閣総理大臣。

戦後、政治や経済を引っ張ってきたリーダーの中には海軍教育を受けたあと、
終戦の後、大学に入りなおして勉学した人も結構多いと聞く。

だとすれば、当時の海軍における教養教育の中に日本人として
必要な内容に関するヒントがあるかもしれない(ペコリ)
by mitsuketai | 2009-01-14 23:58 | おススメ本